IT業界内では管理職経験は特に価値が高い

どのような職種においても、「管理職」は大変重要なポストだと認識されている。企業の業務はどれだけ多くの実働系の社員を抱えて働かせていても、その業務の方向性を決めたり各分野間の連携を円滑化しなければ、事業の効率は著しく下がるります。そういった面の統括・管理を行うのが管理職だというわけですが、成果主義・個人プレーが他業種よりも徹底しているIT業界でも、そうした風潮は変わる所がありません。

一方、管理職に関してはIT業界内では一つの大きな問題を抱えています。それは、管理職に必要なマネジメントやコミュニケーションのスキルを持った人材が、業界内から生え抜きで育ちにくいという点です。
基本的にエンジニアとして採用される若手の人材は個人の成果主義という環境で実働スキルを磨くことを主体とするため、明確に将来的なキャリアアップを意識して管理職のスキルを磨こうという意思が無い限り、まずそのようなスキルを練磨することはありません。従って、IT業界においては常に管理職が不足しているのが現状なのです。
このことから管理職の経験がある人材は、例え40代で転職したとしても大変優遇される傾向が強いといえるでしょう。転職する企業や業務の内容などにもよるが、IT関連の企業に転職して管理職となったことで前職の数倍の年収を手にすることができた人間も多くいらっしゃいます。
また転職した方がより早くキャリアアップできるというメリットもあるため、管理職のスキルや経験を持っているのであれば、IT関連の仕事への転職を考えてみると良いでしょう。